AIと対話しながら構築する
Gemini 3.0の推論能力とFlashのスピードを組み合わせ、クライアントごとのペルソナに合わせた投稿文生成ツールをゼロから実装します。
はじめに:開発のゴール
今回の実演では、Googleビジネスプロフィール(GBP)の運用を効率化するための「投稿記事自動生成ツール」を開発します。クライアントごとに異なるペルソナや季節イベントを考慮し、400文字前後の魅力的な投稿文をワンクリックで生成することを目指します。
プログラミングの知識は不要です。必要なのは、AI(Gemini)に対して的確な指示を出し、司令官として振る舞うマインドセットだけです。
使用ツールと環境設定
開発には以下のモデルと環境を使用します。
- Google AI Studio: プロンプトを送信し、コードを生成する司令塔。
- Gemini 3.0: 高度な推論が必要な初期のコード生成に使用。
- Gemini 2.5 Flash / Flash-Lite: ツール内部のAPIとして組み込み、高速・低コストでテキスト生成を行うために使用。
- Python環境: 仮想環境(venv)を活用してツールを動作させます。
実演ワークフロー解説
STEP 1: プロンプト生成とコード作成
まずはツールの骨組みを作ります。推奨のプロンプトビルダーを使用し、作りたいツールの要件(GBP投稿生成、GUIベース、設定保存機能など)を定義します。
作成したプロンプトをGoogle AI Studioに貼り付けます。この際、モデルは推論能力の高いGemini 3.0を選択してください。生成されたコードは、右上のダウンロードボタンかコピー機能を使って保存します。
STEP 2: 環境構築と初回起動STEP 2: 環境構築と初回起動
まずはツール本体を生成します。AI Studioからダウンロードしたコード(またはコピーしたコード)をbuild.pyという名前で保存し、実行してください。これにより、必要なファイル群(app.pyやフォルダ構成など)が一括で自動生成されます。
次に、生成されたフォルダ内にあるsetup.batを実行し、仮想環境を作成します。これにより、PC本体の環境を汚さずに専用の実行環境が整います。
開発段階では、エラーログを確認するために必ず_run_debug.bat(デバッグ用起動ファイル)を使用してください。黒い画面(コンソール)が表示され、エラー発生時に原因を特定できます。
STEP 3: API設定とモデル指定
ツールが起動したら、APIキーの設定を行います。システムフォルダ内のconfig.pyまたは設定ファイルを編集し、Google Maps APIやGemini APIキーを入力します。
ここで重要なのがモデルの指定です。ツール内部で動かすモデルには、コストパフォーマンスに優れたgemini-2.5-flash-liteやgemini-2.5-flashを指定します。Gemini 3.0はAPI利用時の無料枠がないため、用途に応じて使い分けましょう。
STEP 4: 修正と機能拡張
AIが生成した初期バージョンは、デザインが崩れていたり、機能が不足していたりすることがあります。以下の手順で修正指示を出します。
- 全ファイルの結合: 現在のコード状態をAIに正確に伝えるため、フォルダ内の全ファイルを1つのテキストファイルに結合してAIに渡します。
- 修正指示: 「GUIをダークモードにして」「設定保存ボタンを追加して」「画面サイズを最大化して」といった具体的な指示を出します。
- エラー対応: デバッグ画面に出たエラーログをそのままAIに貼り付け、「修正して」と指示します。
動画内では、出力結果(JSON)のフォーマット修正や、過去の履歴と重複しないようにストックを参照させる機能などを追加実装しました。
OKIHIRO流:司令官の視点
1. 省略を許さない「呪文」を使う
AIはコードが長くなると「…(以下略)」のように省略しがちです。これを防ぐために、プロンプトには必ず「コードの省略禁止」という指示を含めます。これにより、コピペするだけで動作する完全なコードを出力させます。
2. 構造化データ(JSON)を活用する
履歴管理や設定ファイルには、CSVやテキストではなくJSON形式を採用させます。JSONはAIやプログラムが構造を理解しやすく、ペルソナ設定や投稿履歴の管理においてエラーが起きにくくなります。
3. スクリーンショットで伝える
GUIのレイアウト崩れや「文字が見切れている」といった視覚的な問題は、言葉で説明するよりもスクリーンショットをAIに見せる方が圧倒的に早く解決します。
まとめ&ネクストアクション
今回の実演で、わずか30分程度で「ペルソナ設定可能な投稿自動生成ツール」のプロトタイプが完成しました。
次は、あなたが作成したツールに「画像選定のアドバイス機能」や「WordPressへの自動入稿機能」を追加してみましょう。AIへの指示出し(プロンプトエンジニアリング)さえマスターすれば、実装できない機能はありません。
この記事の自動化に使われた技術と思考法は、
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