「チャットの内容をAIに分析させたいが、コピペが面倒…」そんな悩みを解消するツール『CHAT-COMMANDER』を、最新のGemini 3 Proを使ってライブコーディング形式で開発します。
はじめに:1時間で「自分専用ツール」を作る価値
日々の業務でChatworkを使っていると、「このチャットの流れをAIに要約させたい」「受講生の悩みの傾向を分析したい」と思うことはありませんか?しかし、いちいちチャット履歴をコピーしてChatGPTに貼り付けるのは非常に手間です。
そこで今回は、Chatworkの特定ルームのログを自動取得し、AIで分析してレポートを出力するGUIツール「CHAT-COMMANDER」を開発します。
プログラミングの知識は不要です。必要なのは、最新のAIモデル(Gemini 3 Proなど)に的確な指示を出す「司令官」としてのマインドセットだけ。この動画の実演を通じて、エラーが発生してもAIと協力して乗り越える「開発のリアル」を体感してください。
使用ツールと環境
- AIモデル:
gemini-3-pro-previewまたはgemini-2.5-Pro(Google AI Studioで使用) - エディタ: Visual Studio Code (VS Code)
- 連携先: Chatwork API(APIトークンが必要)
- 言語: Python (TkinterでGUIを作成)
実演ワークフロー解説
STEP 1: 要件定義とAIへの「相談」
いきなりコードを書かせるのではなく、まずはAIと対話して「何を作りたいか」をすり合わせます。これが成功の秘訣です。
Google AI Studioを開き、以下のように話しかけます。
ChatworkってAPIあるの? チャットの内容を一括で取得してAIに分析させるツールを作りたいんだけど。
AIから「REST APIがあります。Pythonを使えば簡単に作れます」といった回答が得られたら、さらに具体的なアイデアを引き出します。「他にどんな機能があったら便利?」と聞くことで、「受講生カルテの自動生成」や「横断分析」といった魅力的な機能案を得ることができます。
STEP 2: プロンプト作成とコードの一括生成
要件が固まったら、いよいよ実装です。今回は、複数のファイル(セットアップ用バッチファイル、実行用バッチファイル、Python本体など)を一度に生成させます。
以下のようなプロンプトを使用し、gemini-3-pro-preview に指示を出します。
あなたは熟練のPythonエンジニアです。以下の要件で「CHAT-COMMANDER」を作成してください。 【機能要件】 1. Chatwork APIを使用し、指定したルームIDのメッセージを取得する。 2. 取得したログをGemini APIで分析する。 3. 分析内容は「受講生の現状」「課題」「ネクストアクション」を含むカルテ形式。 4. GUIツールとして実装(Tkinter使用)。 【出力ファイル】 - setup.bat (環境構築用) - run.bat (起動用) - main.py (プログラム本体) - requirements.txt (依存ライブラリ) コードは省略せず、各ファイルをコードブロックで出力してください。
出力されたコードを、ローカルのフォルダ内にそれぞれファイルとして保存します。OKIHIRO流の開発では、自作のバッチを使って、クリップボードの内容を即座にファイルに反映させることで効率化しています。
STEP 3: 実行とエラー修正(バイブコーディング)
ここからが本番です。setup.bat を実行して環境を作り、run.bat でツールを起動しようとすると、多くの場合エラーが発生します。しかし、エラーは失敗ではありません。AIへのフィードバック材料です。
例えば、NameError やライブラリの読み込みエラーが出た場合、そのエラーログをそのままコピーし、AIに貼り付けます。
以下のエラーが出ました。修正したコードを出力してください。 (エラーログを貼り付け)
また、GUIが起動したものの、「ボタンが見切れている」「レイアウトが崩れている」といった問題も発生しがちです。その場合は、スクリーンショットを撮ってAIに見せ、「ボタンが隠れているので、ウィンドウサイズを広げて」「ログ表示エリアを2カラムにして見やすくして」と具体的に指示します。Gemini 3 Proのマルチモーダル性能がここで活きます。
STEP 4: 動作確認とブラッシュアップ
エラーを解消し、無事にツールが起動したら、実際にChatworkのAPIトークンとルームIDを入力して実行します。
「実行」ボタンを押し、コンソールに「ログ取得完了」「分析開始」といったステータスが表示され、最終的に受講生の分析レポートが生成されれば成功です。
動画では、わずか1時間程度で、実用的な分析ツールが完成しました。これをパッケージ化して販売したり、自社の業務効率化に使ったりと、可能性は無限大です。
OKIHIRO流:司令官の視点(プロのコツ)
- 「1発で完璧」を目指さない: AIの出力にはバグが含まれることが前提です。「動かない」と嘆くのではなく、「どこを直せばいいか」をAIと一緒に探るプロセスこそが開発です。
- スクリーンショットを活用する: 言葉で説明しづらいGUIの崩れなどは、画像をAIに見せるのが最短の解決策です。
- 構造化して指示する: 単に「作って」ではなく、「どんなファイルが必要か」「どんな機能が必要か」を箇条書きで明確に伝えることで、AIの精度が上がります。
まとめ&ネクストアクション
今回は、Chatwork連携ツール「CHAT-COMMANDER」の開発フローを実演しました。この手法を使えば、Zoomの文字起こし分析ツールや、日報自動生成ツールなど、あらゆる業務ツールを自分で作れるようになります。
まずは、Google AI Studioにアクセスし、身近な業務の「面倒くさい」を解決するツールのアイデアをAIに相談することから始めてみましょう。
この記事の自動化に使われた技術と思考法は、
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