1. まず結論
Substack運用で実務上気をつけるべきなのは、違法・有害コンテンツだけではありません。通常の発信者にとっては、スパムに見える運用、同意のないメールリスト利用、外部販売だけに見える構成、誇張した収益表現の方が現実的なリスクになります。
- メールリストを扱う場合は、明示的な購読同意があるアドレスだけを使う。
- コメント、Notes、スレッド、メール返信をスパム化しない。
- Substack内の編集コンテンツを薄くして、外部販売や外部送客だけに見せない。
- 稼げる系・投資系・自動売買系の誇張を避ける。
- 他人の著作物、画像、文章、投稿を無断利用しない。
- 有料購読者がSubstack内で価値を受け取れる設計にする。
AI発信や販売導線を扱う場合でも、Substackは広告媒体ではなく、読む価値のある編集コンテンツを中心に設計する方が安全です。
2. 何をもとにまとめたか
この資料は、以下の公式情報を確認したうえで、AI発信者向けに整理しています。
- Substack Terms of Use
- Substack Content Guidelines
- Substack Publisher Agreement
- Substack Help Center: email list imports
- Substack API Terms
- Stripe Restricted Businesses
この資料での整理
Substackの公式ルールを見ると、禁止事項として明確なのは、スパム、フィッシング、同意のないメール追加、決済迂回、権利侵害、違法・有害コンテンツなどです。
一方で、「通常のメルマガ広告媒体として使うこと」そのものを単純に禁止している、と言い切ると強すぎます。
そのためこの資料では、実務上の判断として、外部LP誘導、LINE誘導、商品案内だけが主目的に見える運用は避ける、という基準で整理しています。Substack内に読む価値のある編集コンテンツを置き、その周辺に自然な導線を置く形が安全です。
参照ソース
3. 絶対に避けること
同意のないメールリスト利用
Substackにインポートできるのは、その出版物からメールを受け取ることに明示的に同意したメールアドレスだけです。別サービスで取得したメールアドレスを、購読同意なしに使わないことが重要です。
- 別サービスの購入者メールを、同意なくSubstackへ移さない。
- Stripeなど決済サービスの顧客メールを、購読同意なしにインポートしない。
- スクレイピングや名刺、問い合わせ履歴などで集めたメールを入れない。
- SNSのつながりやLINE登録者には、登録リンクを案内し、本人に購読してもらう。
安全なのは、「Substackでも受け取りたい人はこちらから無料購読してください」と案内し、読者自身に登録してもらう形です。
相互登録・コメント・DMのスパム化
相互登録や登録者増やし合いを前面に出すと、読者の質が下がり、スパムっぽく見えやすくなります。
避ける
- 相互登録しましょう
- 登録者を増やし合いましょう
- フォローし合いましょう
- 無差別コメント
- 自動DM
安全寄り
- 近い領域で実験している人と情報交換したい
- AI制作や発信の実験をしている人とつながりたい
- テーマが合えば対談やコラボも検討したい
稼げる系・投資系・自動売買系の誇張
Stripe側の制限もあるため、収益化の話は特に慎重に扱います。
避ける表現
- 誰でも月100万円
- 放置で稼げる
- 自動BOTで収益化
- 自動売買で勝てる
- 絶対に伸びる
- 購入者全員が成功
- 簡単に稼げる
書くなら、収益保証ではなく、実験ログ、制作フロー、うまくいったこと、失敗したこと、前提条件を含めた試行錯誤として書きます。
盗用・無断転載・外部決済逃がし
- 他人の文章、画像、投稿、プロンプト、スクショを自分のものとして公開しない。
- 引用や紹介は必要最小限にして、出典を明示する。
- Substack有料購読と同じ価値を外部決済で売って、Substack手数料を避ける形にしない。
4. AIコンテンツの扱い
確認した範囲では、AI生成コンテンツそのものを一律禁止する明文は見当たりません。問題になるのは、AIを使ったかどうかではなく、発信内容です。
危ないもの
- 盗用
- 虚偽
- 権利侵害
- なりすまし
- スパム
- 詐欺
- 誇大広告
- 投資・自動収益の煽り
相性がいいもの
- AI制作ログ
- AIスキル設計思想
- プロンプト作成の考え方
- AI画像・AI動画の実験記録
- Codex / Claude Code / Antigravity の制作ワークフロー
- Substack / YouTube / WordPress / SNS の発信導線設計
5. 有料購読で注意すること
有料購読を使う場合は、無料と有料をどう分けるかよりも、読者がSubstack内で何を受け取れるかを明確にすることが重要です。
安全に設計しやすいもの
- 有料登録者限定の記事。
- 有料登録者限定チャット。
- 実務テンプレートやチェックリスト。
- 制作ログ、運用ログ、失敗と改善の記録。
- 質問募集、先行案内、限定の補足解説。
避けたいもの
- 有料登録しても、実質は外部講座や外部LPへの案内だけ。
- 有料部分の中身が薄く、外部決済への誘導が中心。
- 「誰でも稼げる」「必ず成果が出る」などの保証に見える内容。
- 権利関係が不明なテンプレート、画像、投稿、プロンプトの再配布。
有料化するなら、Substack上で完結して受け取れる価値を置く。外部サービスや個別相談への導線はあっても、それだけを有料購読の中身にしない。この線引きが安全です。
6. 安全なページ構成
Substackは、外部商品や外部サービスへの導線を置くこと自体が問題なのではなく、投稿全体が宣伝だけに見えることが問題になりやすい媒体です。
安全な構成
- 本文の中心に、読者が読んで得られる知見や記録を置く。
- 外部リンクやCTAは、記事内容と自然につながる位置に置く。
- 有料購読者向けの価値は、Substack内でも受け取れるようにする。
- 販売導線を置く場合も、誇張せず、前提条件や限界を明記する。
避ける構成
- 投稿のほとんどが販売バナーや外部リンク。
- Notesが相互登録募集だけ。
- 外部LP誘導だけでSubstack内に中身がない。
- 無料記事がすべてセールスレター化している。
- 有料部分が外部決済や外部講座への案内だけ。
基本は、コンテンツが先、導線は後。読む価値がある本文を置いたうえで、必要な人が次の導線へ進める形にします。
7. 投稿前チェックリスト
- メールリストの同意はあるか。別サービスの顧客メールや問い合わせ履歴を、購読同意なしにSubstackへ移していないか確認する。
- 投稿の主目的はコンテンツか。外部商品販売、LINE誘導、LP送客だけが目的になっていないかを見る。
- 稼げる保証に見えないか。誰でも、絶対、放置、自動収益、勝てる。このあたりの言葉は特に注意する。
- 他人の権利を侵害していないか。画像、文章、ロゴ、スクショ、引用、プロンプトの出どころを確認する。
- コメントやNotesがスパム化していないか。大量連投、無差別返信、自動化、相互登録っぽい動きは避ける。
- 有料購読の価値がSubstack内にあるか。有料登録者がSubstack内で価値を受け取れる設計にする。
- 特商法表示を確認する。日本向け・日本事業者として有料販売する場合は、Commercial Disclosureページや法務・税務面も確認する。
最小ルール
- 読者の同意を取る。
- スパムにしない。
- 誇張しない。
- 盗用しない。
- Substack内にちゃんと価値を置く。
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